モーリス・ラヴェル作曲の「ボレロ」はとても有名な楽曲よね。
映画のだめカンタービレでもオーケストラで「ボレロ」の演奏シーンがあったわ。
のだめのボレロは「ひどい演奏=ボロボレロ」だったけどね。
ラヴェル作曲の「ボレロ」という楽曲には、さまざまな振付家が振りを付けています。
今回は「モーリス・ベジャール」振り付けの「ボレロ」について。
見どころや感想をお伝えしたいと思います。
ボレロ
ジョルジュ・ドンのボレロ
実は、ボレロが何か、どんなものか知らない幼少期、母がレンタルビデオで「愛と哀しみのボレロ」を借りてきてみていたのを、ちらっとみたことがありました。
当時幼かった私のこの映画に対する印象は、ただただ「怖い」でした。
映画全体怖く、ジョルジュ・ドンが踊る鬼気迫るボレロも幼い私には「怖い」印象でだったのですが、何か引き込まれるものがあったのも事実です。
一番印象的なシーンは、
女の子二人がバチバチに競いながら踊るシーンです。
これが、私が初めてベジャールのボレロに触れた瞬間です。
ギエムのボレロ 1997
私が初めて生でみた「ボレロ」はこれ。
チャイコフスキー記念東京バレエ団全国縦断公演1997
で、私の住んでいた地方都市にもシルヴィ・ギエムが来たのよ。
その頃は、TVのCMや深夜の天気予報のバックで、このギエムのボレロがばんばん流されていました。
深夜の天気予報のバックって、なんかバレエ公演のCM流れる事多かったのよね。
ローザンヌ国際バレエコンクールで、コンテンポラリーの審査が開始されたのが1999年です。
1997年はその2年も前で、地方の田舎娘のバレエのイメージは、
これですから、そりゃもう当時の私の私は、CMで流れる上半身裸(のように見える。実際はボディファンデーションを着用されている)で踊るギエムの姿にただただ
衝撃
今でこそベジャールのボレロは日本国民にいい意味で馴染みがあると思いますが、97年当時は目が点という感じです。
この時の上演項目は、
- テーマとヴァリエーション
- ルナ
- 春の祭典
- ボレロ
というものでした。
実際の公演をみた感想としては、テーマとヴァリエーション以外もう「何が起こっているんだ。。。。」状態です。
当時ギエムは、体の柔軟性や神から与えられた様な足の甲の話題が多かったように感じますが、それだけではない「人間の体と魂」が具現化されている舞台だったように幼心に刻まれました。
あとは、
髪の毛舞う
髪も踊りの一部です。踊りと主に舞う髪の毛も見どころです。
ボレロは難しいから子供にはまだ早いかしら、
と思っている親御さん。
ダンサーにもよりますが、子供の心に衝撃と強い印象を与えることは間違いありません。
子供にもみてほしい演目です。
本当は、ジョルジュ・ドンかシルヴィ・ギエムの舞台を生でみてほしけど、今はもう叶わないわ。
お気に入りのダンサーのボレロを探してみて。
余談ですが、この当時は田舎町だったということもあるかもしれませんが、楽屋口で出待ちが当たり前のように行われていました。
もちろん、出待ちしてギエムにサインをもらいました。実家に保管していますが宝物です。
ギエムのボレロ 2011
HOPE JAPAN 2021の広告を見た時、既視感が。
2011年の震災後の「HOPE JAPAN 2011」と同じデザイン広告でした。
2011年の観劇時のパンフレットが手元に残っていました。
2011年、私はバレエのレッスンからは遠ざかっていましたが、観劇や映画鑑賞は相変わらず続けていました。
やっぱり好きだったのね、バレエ。
この時ボレロとルナは2回目です。ルナの衣装は少し変わっていました。1997年時のルナは白の総タイツだったと記憶しています。2011年はパンツとタンクトップでした。
1997年のボレロ初見時は、
心が燃える
感覚でしたが、
そこから約15年経過し、ギエムが円熟期を迎えていたからか、私が大人になったからか、未曾有の大震災の後だったからかは分かりませんが、
心が鎮静
という真逆の感覚を味わいました。
時間が経って同じ演者の同じ演目を見るというのは良い経験だったわ。
また違う感想を持つことができると思うわ。おすすめよ。
2011年以降、私はボレロの公演を生では見ていません。
私の中のボレロはギエムのボレロなので封印していると言った方がいいかもしれません。
ボレロの他にも、春の祭典も大好きな演目です。
こちらの映画「エトワール」でもベジャールが出てきて、パリオペラ座の団員達に春の祭典を指導しているシーンを見ることができます。おすすめですよ!!
以上、私の大好きな「ボレロ」の紹介でした〜!!
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