伸ばして問題

バレエ

バレエのレッスン中に先生がよく、
・爪先伸ばして
・脚をのはして
・膝を伸ばして
伸ばして!伸ばして!伸ばして!!!!
とおっしゃいます。
(もう言われすぎて、心に響かなくなってきている人もいるかもしれません。)
バレエのレッスン中、先生がおっしゃる 「伸ばす」 さぁ、どうやって伸ばしていきましょうか、考えてみました。

脚(Leg)とは

今回は、足を伸ばすに着目してお話ししようと思います。
そもそも、先生の注意は声の音であり、「脚(Leg)」か「足(Foot)」どちらを指しているのか、わかりません!という方もおられると思います。
:太ももの付け根からくるぶしまで
:くるぶしからつま先まで
で、大抵の場合、先生が叫んでおられるのは「」です。
」の範囲で曲がる関節があるのは太ももの付け根の二箇所だと思います。先生が言う「伸ばしなさい」の焦点はこの二箇所のうちのどちらかにあるはずです。

ここで、太ももの付け根はあえて曲げていることが多く(足を揃えて真っ直ぐ立った時を除く)、「」を伸ばすべきであることは明確です。先生の中でも部位を絞って「膝を伸ばしなさい」と言う方もいると思います。
しかしこれが大きな落とし穴なのです。

膝と言うセリフに固執しない

「膝」と言われると、大人バレエの方は、膝より上の大きな筋肉に力を入れて、ガチガチに足を伸ばす方を多く見えます。
「だって、日常使う筋肉で、使いやすいし、使い慣れてるし、目にも見えやすいし!!」
わかります。考えるより先に前腿の筋肉が動きますよね。

でも使う筋肉はそこでは無いのです。先生も2文字で済むから「ひざ!!」と言っているだけで、伸ばして欲しいのは、そこでは無い、使って欲しいのはその筋肉では無いのです。
「ひざ」という2音を魔に受け無いようにしましょう。

タンジュの例

ここで、脚をタンジュで前、 横、後のそれぞれに出した場合、 どこを伸ばすべきか書きます。皆さんも自分の脚を想像しながら読んでみてください。

イメージしてください。右足を前にタンジュしました。膝は外を向き、脚の付け根からアンディオールしている状態です。
お尻の下の太腿(若干右下側)、そこからから膝の裏にかけて意識を集中してください。
その部分をアンディオールしながら足を遠くに引っ張ると(腰まで連れて行かれ無いように。胃をを肋骨の中に納めて引き上げてください。)
弓の弦のようにピンと張るイメージです。
脚の裏側に沿った弧を描くようなイメージです。
例えは悪いですがX脚みたいな感じです。
この部分をぴーんと張る感じが、感覚としては近いのではないでしょうか。

ここでポイントは、脚の前腿では決して無いということです。
アンディオールしていなければ、前腿と膝にガチガチに力が入ります。ここには力を入れないとよく注意されると思います。 まえ腿に力が入ると言うことはアンディオールできていないという事だです。


横も前と同じです。
でも前に出す時よりも更にアンディオールします。(足の構造上横の方がアンディオールしやすいです)
脚が開き窓になっているとイメージしてください。眩しい朝日のなか脚という窓を外側にパァーっとあけるイメージです。こうイメージしながら足を前から横にロンドジャーンブすると、アンディオールできませんか?(私だけ??)
ただロンドジャーンブ以外は、いきなり足を横に出します。いきなりタンジュで横に出した時も、ロンドジャーンブした時くらアンディオールしましょう。


後ろに出すときも基本は前・横と同じアンディオールです。腰が持って行かれそうなのを感じながら、それをアンディオールすることで、正規の位置に戻す。これが大事です。

筋肉と会話しましょう

ここを動かすってわかっちゃいるけど。。。という人多いと思います。私もそうでした。でも少しずつですが、少しの行動で改善できた部分もあるので、皆さんのヒントになればとお思います。
頭のイメージを、筋肉に伝えていますか?
なんだか、ムキムキマッチョな人がしてそうな話ですが、そうではありません。
大人バレエの方は頭で考えることは大得意です。それを筋肉に伝える練習をするのです。
膝の裏を伸ばすイメージをするとき、座ったままでも立ったままでも、自転車で信号待ちしてるときでも、その部位の筋肉を見ながら動かしてみてください。筋肉の動きを感じてみてください。
膝を曲げたまソファーにどかっと座って(今の私)アンディオールをイメージし、意識してお尻下の太腿の裏の筋肉が動きます。
そうやって頭のイメージを具体的に少しずつ身体に伝えることで、
くしゃみするときに目をつぶるように、タンジュに出したらアンディオールして膝の裏伸びる、 みたいになるのが理想です。
大人バレエは考えこんで、頭でっかちになりながら躍りがちです。
もちろんプロのダンサーも爪先伸ばすや、脚伸ばすなど考えているとおもいますが、ほぼ反射的にからだか動いていると思います。
バレエ経験をつんだ大人バレエの方は、共感してくださると思いますが、徐々に大きな動きに関しては、頭で考えなくても自然と振る舞えるようになります。でも筋肉の動きやつま先伸ばすなど細かい部分は難しいですよね。自然になるまでイメージを筋肉に伝える練習あるのみです。

疑問

なぜ、前腿に力を入れたらダメなの?それでも伸びてるように見えるし!と疑問を持たれている方もいますよね。
前腿と膝にガチガチに力をいれると、伸びるのは伸びますが、そこで伸びるのがロックされてしまい、遠くへ、長ーく伸ばすタンジュが短足タンジュになってしまいます。
そしてさらに悪いことに、前腿にガッツリ筋肉が付き(前腿にもある程度力をいれて動く動きもありますよ。 全く使わないわけではないです。) バレエして脚が太くなる原因になります。

おわりに

頭で考えすぎず、恥ずかしがらずやりながら身体に染み込ませるのが、大人バレエの上達への近道だと思います。習うより慣れろですね

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